判断保留型
ハード・プロブレムについて机上でいくら議論を積み重ねても謎は解けそうにもない、と考える立場。だから哲学者がやっているような形而上学的な議論は一時脇に置いといて(判断保留にして)、まずは実証的なデータを積み重ねていこう、と主張する。この立場の代表的人物としてクリストフ・コッホがいる。こうした考えを背景に持つ研究で有名なものとして以下のようなものがある。
NCCの探索
意識と相関するニューロン(NCC:Neural correlates of consciousness 特定の意識体験を起こすのに必要な最小のニューロンのメカニズムとプロセス)を同定していく研究。クリストフ・コッホが有名である。
事例・症例の研究
これはNCCの研究と並行するが、盲視、半側空間無視、共感覚、幻肢痛、といった様々な事例・症例の調査・研究をもとに質感の問題にアプローチしていくスタイル。ラマチャンドランが有名。
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クオリアの科学はどのようにすれば可能なのか。科学的方法論に基づいてクオリアを扱っていこうとした時に出会う最大の困難は、実験でクオリアを測定することが出来ないことである(少なくとも現状の技術の範囲ではそうである。将来的にどうであるのかについては議論がある)。このことを「我々は意識メーターを持たない」などと比喩的に表現する事もある。どうすればクオリアや意識を科学の表舞台に引き上げることができるのか、その方法論や哲学的基礎づけに関して様々な議論がなされている。